Column /
コラム
2025.03.04
ワンポイントアドバイス
日本損害保険協会から26回目となる自動車盗難事故実態調査結果が発表されました。さて、ランドクルーザーの中で盗難の多いシリーズはどれでしょうか?

4年連続でランドクルーザーが1位となりました。特筆すべきは、車両本体盗難全体に占めるランドクルーザーの割合が27.5%となっている点です。車両保険金を支払った車両本体盗難の3~4台に1台という割合です。
しかし、ランドクルーザーは100・200・300・250、ランドクルーザープラド(150)、ランドクルーザー70(復刻)と多くのシリーズがありますが、警察庁も、日本損害保険協会も、ランドクルーザーを一括り(プラドを含むと注意書き)にしています。
さて、ランドクルーザーの中で盗難の多いシリーズはどれでしょうか?
ずばり、ランドクルーザープラド(150後期)です。既に販売終了になりましたが、海外でも人気が高く、リセールバリューが高い車両です。しかし、現在主流の盗難手口のCANインベーダー対策がされておらず、メーカーの標準セキュリティが突破されやすいという傾向があります。しかも、年式が3~6年落ちの車両が盗難に遭っています。
一昨年の8月にメーカーから後付けのディーラーオプションとして、取付工賃込みで2~3万円のCANインベーダー対策セキュリティシステムが販売されましたが、CANインベーダー対策をしている車両が極めて少ないのです。※レクサス仕様もあり
さらに、盗難被害に遭った車両の特徴として、メーカーの標準セキュリティのみか、安価なハンドルロックやタイヤロック程度の装備で、盗難防止効果の高いセキュリティ対策(追加のイモビライザー・追加の警報装置・強固なハンドルロックやタイヤロック等)を装備していないケースがほとんどです。
窃盗団は、盗みやすいランドクルーザープラドを狙っています。同じことが旧式のランドクルーザー200やアルファード30系やレクサスLX570等にも当てはまります。

