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コラム

2025.05.27

盗難未遂情報

新旧盗難手口と盗難未遂情報

【盗難増加傾向】 ここのところ、関東地区や関西地区で電子制御システムを無効化するCANインベーダーという手口を使った窃盗団が検挙される報道がされていますが、新たな窃盗団が暗躍し、一向に盗難件数は減りません。

【旧盗難手口】 今現在も不正に入手した特殊な機器を使用し、施錠された車のドア解錠およびエンジンを始動して盗み去るCANインベーダーという手口が猛威を振るっています。この手口は数年前に台頭し、既に手順が確立され、このCANインベーダー対策がされていない旧型レクサスLXやRX・旧型ランドクルーザー(特にプラド)・旧型アルファードを1分30秒程で盗み去る手口が連続発生しています。

【新盗難手口】 一方で窃盗団も試行錯誤しながら新たな手口を開発し、CANインベーダー対策がされた新型レクサスLXや新型ランドクルーザーのドアなどの車体の一部を破壊し、施錠された車のドア解錠およびエンジンを始動して盗み去る新手口も散見されています。

【盗難未遂情報】 当協会では、盗まれた情報も重要視していますが、盗難防止のキーは盗難未遂情報にありと考え、未遂被害者やカーセキュリティを扱う専門店から未遂情報「なぜ盗まれなかったのか」「どのようにアタックされたのか」「どのようにして防いだのか」を収集・検証し、盗難防止対策を考察しています。自動車盗の撲滅には、自動車ユーザーみずからが効果的な対策をすることが重要であると考えていますが、自動車ユーザー向けの正確で有効な情報がまだまだ少ないのが現状です。当協会としても、ホームページおよびSNS等で盗難未遂状態を発信しています。一例として、茨城県警察本部の取り組みを当協会のコラムでお知らせしていますが、自動車盗が発生している地区の警察本部から、自動車ユーザー向けの正確で有効な盗難未遂を含めた情報が発信されることを切望します。