Column /
コラム
2025.08.08
ワンポイントアドバイス
「プラドは盗まれやすいとわかって購入したが…まさか自分が……」

いまだ下がることのないプラドの盗難率
ランドクルーザーシリーズの中で販売台数の多いプラド(150系後期)は、手慣れた窃盗犯によって、わずか1分30秒で盗まれます。今年度の盗難認知件数が増加しているのも、プラドの盗難が増えていることが影響しています。
ランドクルーザー全般の盗難状況を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
プラド(150系後期)の中でも特に注意が必要なのは、本革シートやサンルーフを装備している車や特別仕様の限定車です。
ドアをロックしているにもかかかわらず、フロントバンパー付近の裏側から、CANインベーダー機器を接続し、ドア解錠やエンジン始動を行い、自走で盗まれます。盗難対策として使用されている1万円前後のハンドルロックは簡単に外されています。
プラド購入をお考えの方へ
まず最近の窃盗犯は、セキュリティカメラに自分の姿が映ることを前提で完全防備でやってきます。そのため防犯カメラをガレージなどに取り付けても、ほとんど抑止力にはなりません。このことは元刑事の防犯アドバイザー 佐々木成三氏によっても明言されています(詳しくはYouTubeでご確認ください)
さてそこで、CANインベーダー対策として有効なものとしてはトヨタディーラーで販売している2万円ほどの後付けオプションを取り付けるか、またはカーセキュリティショップ等で取り付ける10万円前後の追加イモビライザ―が推奨されます。
また、予算的に余裕があれば、さらに警報装置をプラスするのもありです。ただし警報機能がなくても、CANインベーダーを強固にシャットアウトするイモビライザーも市販されていますので、「けたたましいアラームでご近所へ迷惑をかけたくない」という方はむしろそうしたサイレンレスイモビライザーがお奨めです。
プラドご購入を考えている方は同時にこうした防犯装置・警報装置の導入を検討してください。またすでにプラドを所有されているオーナー様は一度ご自身の防犯状況をご確認し、セキュリティ強化の必要を感じたらなるべく早期にご対応ください。窃盗犯は”盗みやすいプラド”を選んで狙ってきます。純正+追加のセキュリティ装置で多層的に防犯対策を施し“盗みづらい”状況を構築することで、ターゲットとされないよう努めましょう。

